ちっちゃい美容室のでっかい革命

店販購買率95%以上という驚異的な数字で経営されている、
のりこ美容室代表前田秀雄氏の著書。
当社主催で同氏の講習も何度か開催しておりなじみ深い。
5名で営業する小さな地域密着型サロン。通りがかりで来店するような立地ではない。さらに、広告は打たない、ホームページはない、キャンペーンはしない、安売りはしない・・・なのに超繁盛している。。。
その理由を余すことなく伝えているのがこの著書。
著者の美容経営に関する徹底したこだわりと信念。
完全予約制、正午から1時は昼食休憩でシャッターを閉める、
客視点に立った内装、完全に顧客カスタマイズされたサービスなど、顧客にとっても、従業員にとっても、お店にとっても最大限の喜びが得られるような仕組みづくり。
なるほど、ここまでこだわっていれば繁盛するはずだと納得できる。

小さなサロンだからできる極上のサービス

著者は、愛知県大府市というローカルな場所で、美容室を1人で経営していた主婦理美容師。持病悪化のため現在はサロンワークを休業し、インターネットを使って全国のサロンオーナーに経営相談を行っている。
現役時代は、5坪1席のスペースで月売上120万円超をあげたこともある繁盛ぶり。平均客単価は約12,000円。
著書では、その繁盛ノウハウを惜しみなく披露している。
タイトルの通り、「小さなサロンだからできる」ことがポイント。
固定客化の方法、来店サイクルを上げる方法、客単価を上げる方法、新規客獲得方法、カルテ管理の重要性など、章ごとに具体的にまとめられている。なるほど、ここまですれば自ずと売上もついてくるなと納得させられる。常に顧客視点、徹底的な他店リサーチ・ベンチマーク・・・。
繁盛の裏側には、見えない努力と知識の獲得があり、他店に学びながら
も、自店にしかできないことを徹底して追求する姿勢に共感した。

労働時間制度改革

著者 : 大内伸哉
中央経済社
発売日 : 2015-02-19
事業を営み、従業員を雇うならば労働基準法の遵守が必要である。
ただし、この法律は戦後の製造業を前提にした法律なので、
今の働き方、業種・業態によっては法が必ずしもなじまないのが大きな問題点である。
特に「労働時間」や「賃金」に関しては、現にいたるところに矛盾が生じている。
著書では、日本の労働時間規制の内容と、欧米の労働時間規制の比較をしながら、労働時間はなぜ規制されるべきなのか、今の制度のどこが問題なのか、どういった労働時間制度ならば日本社会になじむのかなどを提言している。
長時間労働や、残業代の未払いをおこなういわゆる「ブラック企業」排除が叫ばれているとはいえ、企業側の努力だけではなく、今にあった法律の改正が必須であると考えさせられる。

マイナンバー制度で気をつけるべきこと!

【個人情報の取扱いと、利用目的に注意を!】
マイナンバー制度のスタート目前にして、年金情報の大量流出。。。
個人情報の管理が超重要になるこの制度なのに国がこの始末。
不安がつきないところではありますが、延期したとしてもスタートするのは間違いありません。
スケジュールと、事業者がチェックしておかなければならないポイントをチェックしてみましょう。
まず、今年の10月に、住民票に記載された世帯ごとに簡易書留で、各個人の「通知カード」が届きます。
その書留の中には「個人番号カード交付申請書」が同封されており、この申請書に必要事項を記入し、顔写真を貼付して返信すると、顔写真付きの「個人番号カード」が来年の1月に交付されます。
このカードは送られてくるのではなく、本人確認のため、市町村窓口に取りに行くことになります。
「通知カード」と「個人番号カード」は別物で、「個人番号カード」は申請しないともらえません。
給料を支払っている方は、必ず従業員のマイナンバーを聞くことになります。
その際は、利用目的と身元確認をしっかりと行う必要があります。
また、記録したマイナンバーは、誰でも見られるような状態にしてはならず、書類ならば鍵がかかる棚に保存する、電子データならばウイルスソフトの頻繁な更新や、誰でもログインできないようにするなど、徹底した管理が必要になります。
退職者のマイナンバーは、保存義務があるものを除き、完全に廃棄しないといけません。

故意に漏洩した場合などは、厳しい罰則があります。

制度がスタートするのは来年の1月からですので、今年中に対策を立てておいてください。

「空気」でお客様を動かす

著者 : 横山信弘
フォレスト出版
発売日 : 2014-12-06
「空気」を読む・・・KY(空気読め)という流行語ができるくらい、日本人の文化に根付いている。
この書は、その「空気」をつくって、お客様の購買意欲を高めようというもの。
お客様の「空気」への反応により、「自燃客」「可燃客」「不燃客」の3種に分類。
「空気」にいちばん反応する「自燃客」と、「空気」には基本的に反応しない「不燃客」では、対応の仕方を変えなければならない。
それぞれへの対応策を事例を交えながら、とても分かりやすく解説。
今日からでも実践できる視点で、接客時間の長い美容師にはおすすめの書である。

パワハラをなくして職場環境を改善する!

【指導のつもりでも、実はハラスメント行為ととらえているかも・・・。】

最近、職場の問題として多く取り沙汰されるのが、ハラスメント(嫌がらせ・いじめ)行為。

セクハラ(セクシャルハラスメント)、マタハラ(マタニティハラスメント)、モラハラ(モラルハラスメント)、パワハラ(パワーハラスメント)・・・などという言葉をよく耳にされると思います。

実際にどんな行為がハラスメント行為なのか?今回はパワハラを取り上げました。
パワハラとは簡単にいうと、「職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせ」ということになります。

厚生労働省の資料より、パワハラの行為を6カテゴリー上げていますが、さらに踏み込むと、
①「公開叱責(多数の門前での叱責)、人格否定」
②「感情を丸出しにするモンスター上司、給料泥棒呼ばわりする」
③「退職勧奨や脅し」
④「無視の命令」
⑤「困難な仕事を与えて低評価にする、過剰なノルマ」
⑥「パワハラの訴えを聞き流す」

(厚生労働省指定法人21世紀職業財団による定義)

などの類型があります。約3割の企業で何らかのパワハラ行為があり、そのうち、パワハラを受けた7割の方が精神的な不調を訴えたことがあるとのデータが出ています。

パワハラがある職場環境では、職場全体の士気が下がり、生産性が低下します。
また、当然離職率も上がるでしょう。
パワハラの予防・解決には、トップの意識が重要です。

職場環境に問題がないか、スタッフになにか異変を感じないか、再度チェックしてみてください。


「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?

「女性活用はなぜ失敗するのか?」
というサブタイトル。
男女雇用機会均等法や、育児・介護休業法が整備されたとはいえ、まだまだ女性が働き続けられる職場環境の理想には及んでいない。
それはいったいなぜなのか・・・?
15人の女性に綿密なインタビューを実施し、その原因を追っている。
受験戦争に勝ち抜いて一流大学に進学し、一流企業に就職したいわゆる「バリキャリ」女性でも、出産や育児を機に職場から離れてしまう。。。復職したくても様々な事情があってできない、あるいは復職できたとしても、出産前よりも待遇や責任感の低い仕事に就く者も多い。
職場全体の意識の問題、長時間労働の問題、育児支援制度の問
題、保育所の問題・・・まだまだ課題は多い。

データで読む 店販について!

単行本「美容師が知っておきたい54の真実」より。
今回は店販についての話題で気になったデータをピックアップしてみました。

サロンへの再来店意向を店販利用者とそうでない人とで比較。
サロンで1年以内に店販品を購入した人は、そうでない人に比べて再来店したいと思う人が多いというデータが出ています。

店販購入のきっかけを品質面からアンケートした結果、
施術中に実際に体感した商品の店販購入率は高いというデータが出ています。

店販を勧められたいタイミングをアンケートした結果、
施術中に勧めてほしいという声が一番多く、会計中に施術では使っていない商品を勧められることは大半の方は好まないというデータが出ています。

サロン以外での美容商品の購入理由をアンケートした結果、
「サロンで買うと高いから」という理由が一番多く、以下「欲しいときにすぐ買えるから」「その商品だけを買うことができるから」「ポイントがたまるから」という順になっています。

御店ではいかがでしょうか?

データから、店販商品を購入した人のほうがサロンへの満足度が高いといえるでしょう。
アフターカウンセリングがちゃんとできていたり、その人のことをよく分かっていたり、信頼関係ができていればおのずと店販商品も購入してもらえるというあらわれです。

また、確実に言えるのは店販商品の販売には、施術中の体感とスタッフからのお勧めがセットになっていることが必要だということです。
商品が陳列してあるだけでは売れるはずもありません。

サロン以外での美容商品の購入理由を分析してみると、美容室の仕組みによってそれをカバーできるかもしれません。

「欲しいときにすぐ買える」「その商品だけ買いたい」ようにするにはネットやメールで会員制通販の仕組みをつくってもいいだろうし、店販商品に対してのポイントシステムがあればカバーできるかもしれません。
店販が苦手なお店は、店内で「売れる仕組み」ができているか再度ご確認ください。


美容室・はじめての労務管理と就業規則

美容室オーナー向けに分かりやすく書かれた労務管理の本。

これから深刻な人材不足を迎えるであろう美容業界。

少子化で母数が少なくなっているうえ、労働環境が劣悪だからと美容業界への就職を敬遠する人も少なくない。

美容室を長期成長させていくには、安定雇用できることはもちろん、人がやめない仕組みづくりが重要。

まずは、オーナーとスタッフ間でトラブルが起こらないよう、お店のルールをしっかりつくっておくこと。

なぜ採用がうまくいかないのか?、なぜすぐに辞めてしまうのか?残業代や社会保険の問題は?・・・

美容室オーナーが最低限知っておくべき、労務管理の知識が網羅されている。

スタッフを雇われている、あるいは、これから雇う予定のある方はぜひ一読ください。

著者:秋田繁樹
発行者:新美容出版
120ページ


人口は減少しても、美容室はいまだ増加!

【65歳以上女性客の取り込みをいかに考えるか?】

平成26年10月に発表された厚生労働省「衛生行政報告例」より、データをチェックしてみました。

美容室軒数は、大阪府、兵庫県、奈良県ともに昨年より増加。
各府県ともずっと増え続けています。
廃業届が出されていないなど、正確なデータではないかもしれませんが、参考にはなると思います。
美容師数は兵庫県は減少していますが、大阪府、奈良県は増加。

注目すべきデータは、美容室1軒あたりの15歳~64歳女性人口です。
大阪が-5.3ポイント、兵庫が-3.0ポイント、奈良が-3.5ポイント減少しています。

これは、何も手を打たなければ(平均客単価や来店サイクルが変化しなければ)自然に売上がそれくらい下がってしまうということですね。

逆に美容室1軒あたりの65歳以上女性人口は各府県とも増加しています。
超高齢化が進むということはこういうことです。
65歳以上の方をお客さまとして迎える施策をもっと考えるべきです。