メリットの法則

お客様はなぜこの商品を買いたくなるのか?
購買に至るまでどういった気持ちの変化が生じるのか?
といった心理的なことに最近興味があり、購買心理学の本を数冊読んでいる。
この本は、もっと大きな範囲で、なぜ人は○○をしてしまうのか?
という行動分析学を解説している。
人間の行動は、「好子」「嫌子」「出現」「消出」の組み合わせで把握できることを、恋愛や、不登校、ダイエットなど豊富な事例で紹介している。
不登校児を学校に行かせるには?
ダイエットはなぜ成功しないのか?
なるほどそういうことなのか!と腑に落ちることが多く、実践でも取り入れたくなった。
育児に取り入れるのもよし、自己の行動を変えるために取り入れるのもよし・・・。
繰り返し読んで理解したい内容であった。

いよいよ10月からマイナンバー制度がスタート!

【今年の10月にマイナンバーが一人ひとりに通知されます。】

◆マイナンバーとは?

住民票を有する全員に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されるもの。

◆マイナンバー制度で期待される効果は?

1,所得や他の行政サービスの受給状況を把握しやすくなるため、負担を不当に免れることや給付を不正に受けることを防止するとともに、本当に困っている方にきめ細かな支援を行えるようになる。

2,添付書類の削減など、行政手続が簡素化され、国民の負担が軽減。また、行政機関が持っている自分の情報を確認したり、行政機関から様々なサービスのお知らせを受け取ったりできるようになる。

3,行政機関などで、様々な情報の照合、転記、入力などに要している時間や労力が大幅に削減。
複数の業務の間での連携が進み、作業の重複などの無駄が削減されるようになる。

御店ではいかがでしょうか?

お店の経営にとっても、いい意味でも悪い意味でも影響があるこの制度。
行政への届出などにおいて事務量が削減されたり、効率化されるという面ではメリットがあるといえます。
逆に、従業員などの個人情報管理を厳格に行う必要があるので、そのあたりの対策を練る必要があります。
また、今まで以上に法令遵守を求められるようになります。
特に、税金や、公的保険関係での不正はかなり困難になることが想像できます。
従業員数をごまかしたり、支払い給与額を低くみせて、本来加入すべき労働保険や社会保険の保険料支払負担を恣意的に減らすことなどはできなくなるといっていいと思います。
10月からの施行なので、時間はあまりありません。
御店がこれから何をやらなければならないか、経営にどういった影響を与えるのかなどを今のうちにご確認ください。


脳は平気で嘘をつく

著者は、「ホンマでっかTV!?」への出演で人気の心理学者。
学者の書籍は小難しくて読みにくいものが多いが、バラエティ番組にも出る著者であるから、とても楽しく読みやすい。
・人が占いにはまってしまう理由
・タフで人付き合いのいい仕事人ほど鬱になりやすい
・ボランティアがアンチエイジングになる理由
・怒っている相手をしずめる効果的な対応
・人は「好き」より「嫌い」に共感する
・美人は性格もいいものか?
・記憶は捏造される
など、興味深い話題が満載。
人間関係に疲れている方は、少し気が楽になるかも。
もっと疲れたりして・・・(笑)


来年4月よりパートタイム労働法が改正!

【パート、アルバイトを雇われているお店は要チェック!】

パートタイマーや、アルバイトなどの短時間労働者を対象とするパートタイム労働法の改正法が、来年の4月1日に施行されます。
今回の法改正の主旨は、パートタイム労働者と通常の労働者のより一層の均等・均衡待遇の確保を推進するとともに、一人ひとりの納得性の向上を図ることです。

①パートタイム労働者の公正な待遇の確保
②パートタイム労働者の納得性を高めるための措置
③パートタイム労働者の実効性を高めるための規定の新設

という3つが改正のポイントとなります。

パートタイム労働者は、雇用者全体の3割を占め、重要な役割を果たすようになりました。
正社員と同じような仕事や権限、責任を持っているのに、パートだからといって待遇が低いのはおかしいのではないかというところからこの法律はできています。
対象者がいるお店は、改正内容をよくチェックしてみてください。


なぜあのサロンはホットペッパービューティーで繁盛しているのか

ホットペッパービューティーへの掲載は、サロン経営にとっては賛否の別れる所。
巨大なポータルサイトなので、閲覧者数が多く、新規客の取り込みは一定の効果が見込めるものの、クーポン頼りの安売り合戦になってしまい、値段を判断基準にする客層が集まりやすいというデメリットがある。
この書では、安売りの打ち出しではなく、いかにサロンの魅力をサイト内でアピールできるかについて、成功サロンの事例をもとに解説している。
特に重要視しているのが、スタイル写真と更新頻度。
サロンコンセプトとスタイル写真は適合しているか?
ブログを高頻度で更新し、有意義な情報を提供したり、サロンの雰囲気をうまく伝えられているか?・・・など。
ポータルサイトへの掲載を検討しているならば、ぜひ一読を。

冬の「髪」の悩みを解消するメニュー作りを!

【乾燥・静電気・かゆみといったキーワードを前面に!】

美容と経営の12月号に『「乾燥」と「冷え」に効く冬メニュー』という特集が組まれていました。
20~59歳の女性361人に聞いたアンケートによると、「冬の間、髪や肌・からだ等に関して、何か悩みを感じますか?」という質問に約7割が「はい」と答えました。
「髪」の悩みは、「髪が乾燥してパサつく」が一位、そして、静電気、枝毛・切れ毛の順でした。
また、この冬にやってみたいメニューとして、「ヘッドスパ系」、「トリートメント系」が上位をしめています。
さらに、これらのメニューをいくらでやりたいか?
という質問に「500円~1500円未満」が約半分を占め、約4人に1人は3000円以上出してもいいという結果が出ています。

御店では、こういったメニューは用意されていますか?
また、冬の装いとともに前面に打ち出していますか?
ヘッドスパ系メニューのキーワードは、「地肌ケア」「血行促進」。
トリートメント系メニューのキーワードは、「静電気を防ぐ、切れ毛・枝毛をなくす」ですね。
分かりやすいPOPを作ってアピールしてみてください。


10月より最低賃金が変わっています!

1時間あたりの最低賃金は、

大阪府  819円→838円

兵庫県  761円→776円

奈良県  710円→724円

京都府  773円→789円

和歌山県 701円→715円

に変更しております。

各府県とも大きく上昇しております。

年齢に関係なく、パート、学生アルバイトなど全ての労働者に適用されます。

いちど賃金状況をご確認ください。

詳しくは、厚生労働省のHPなどをご覧ください。


ロボットができない仕事を!

【新,創,改,展というキーワードで】

コンピューターやロボットの能力向上が著しく、人にしかできない仕事は少なくなってきています。
機械ができる作業は、人がやっても仕方のない時代。
では、人にしかできない仕事とは何か?
付加価値創造、顧客満足・幸せ感の提供にあります。
それをこの記事では、「新・創・改・展」をキーワードにして取り上げています。
「新」は新たな高付加価値を生み出すこと。
「創」は今までにない諸要素の創造。
「改」は革新をもたらすこと。
「展」は発展的展開を図ること。
を意味しています。
このキーワードを忠実に実行し、業績を上げているタクシー会社が日経MJ新聞で紹介されていました。
「お客様が先、利益は後」という経営理念で、「客を目的地まで運ぶこと」以外の様々なサービスを提供しています。
全社員は、顧客のグチや困りごと、不満に神経を張り巡らせ、それを解決するようなサービスを次々と考案。
顧客に褒められるとそれを「ハートフルカード」に記入し、全社員が共有するという仕組みを構築。
タクシー業務は、個人戦になりがちですが、社員間の密なるコミュニケーションと助け合いで新しい付加価値を生み出し、経営革新に繋がったという事例です。

御店ではいかがでしょうか?

美容の仕事の強みは、今のところ機械でできることがほとんどないこと。カットするのも、ロッドを巻くのも、カラーを塗布するのも人しかできない。オートシャンプーというものはありますが・・・。
だからこそ、技術を磨き、お客様の満足と幸せ感を提供するために、人間力を向上させなければならないわけです。
さて、美容業で、「新・創・改・展」を当てはめてみるとどんなことが考えられるでしょうか?
この4つのキーワードに共通するのは、
「新しいこと」
もし、カットもカラーもパーマも全てロボットができるようになったら・・・。
人である美容師にしかできないことはなんでしょうか?


手書きでも離れた心は戻らなかった。。。

誕生月には、会員登録したいろんなお店からクーポン付きのはがきやメールがやってきます。
以前、私が2年ほどカットしてもらっていた美容室スタイリストから、手書きのバースデーはがきが送られてきました。
だけど、そのはがきに全く心が動かなかったのです。
なぜなら、数ヶ月前に他の美容室に鞍替えしていたからです。
飽きが来たからか、なぁなぁな感じが見えてしまったからか、なんとなく他のお店に行ってみたくなったのです。
鞍替えする前に手書きのDMをいただいていたら、喜んでそのお店に行ったでしょう。
タイミングが悪いのもありましたが、メッセージの内容がイマイチだった。
事務的でマニュアル通りのニュアンスが感じられたこと。もう少し“個”に対してのメッセージを加えてもらえてたら、また行きたくなったのかもしれません。
同じ手間とコストをかけてはがきを送るなら、送る相手をいかにイメージしながらメッセージを書けるかがすごく重要だなと思いました。


メンズ客に新たな提案を!

【ネイルケア&リラックス】

メンズビューティ市場は成長市場。

ネイル業界も目をつけており、最近では、男性専用ネイルサロンがオープンしているとのこと。

爪の手入れも身だしなみのうちと捉えるビジネスマンがターゲット。

霞ヶ関というビジネス立地にオアシス空間。

リラックスできる空間を演出しています。

1時間5600円の「健康コース」が一番人気。

ささくれを取り、爪の表面を磨く「ケア」提供。

女性用の装飾ネイルとは全く違うもの。

爪をケアするときに、指の先を押さえ、それがツボを刺激してリラックスできるとのこと。

他にも、ハンドマッサージ中心の「爆睡30分」(1600円)なども用意され、仕事の束の間の癒やしを提供しています。

また、周辺の企業と提携して、社員の福利厚生プランを用意しているというのも有望な試みです。

御店ではいかがでしょうか?

メンズ客に付加メニューを提案し、客単価の向上や来店サイクルの短期化を目指すというのは美容室で考えていきたい課題のひとつでしょう。

ここでお伝えしたいのは、メンズネイルメニューを取り入れましょうということではなく、

「身だしなみ」と「リラックス」というキーワードで、新しいメンズメニューを考案できないかということです。

データなどを見ても、メンズ客は美容師からの提案を望んでいますし、気軽に行えるメニューならばやってみたいと思う人も多いと思われます。

さらに、企業と提携した福利厚生プランの提案という観点も面白いです。

会社で割安になる回数券を購入してもらうとか、オリジナルメニューを提供するとかいろんなアイデアが出てきます。

メンズ客へのメニューの充実や、新たな販売方法の提供などの視点で、売上向上に貢献できないでしょうか?お店のコンセプトなども鑑みながら一度ご検討ください。