フェイスブックが危ない 

フェイスブックは、非常に便利なコミュニケーションツールである反面、プライバシー流出やサイバー犯罪などの危険性も大きく孕む諸刃の剣。
著書はその危険性を取り上げ、その予防策を提案する。

個人情報を一般に公開するということはどういうことか・・・。
誰が見ているか分からないこと。
いちど公開した情報はどこかで保存されているかもしれないこと。

これらをふまえて、プライバシーやセキュリティの設定、投稿内容をもう一度見直すべきだ。

優れたパスワードの作り方や、友達リクエストの上手な断り方など、予防策に関してはひととおり目を通しておきたい。


「すみません」の国

日本人のコミュニケーションの深層構造を心理学者が分析。
「すみません」を多用してしまう。はっきり意見を言わない。
曖昧な表現が多すぎる。理屈が通じない。
「察する」ことを求められる。。。
ホンネとタテマエの2重構造。
欧米人と日本人のコミュニケーションの比較、日本の歴史文化の流れを追いながら、なぜこういった構造になっているのかを明らかにしていく。
日本人は、「場」の雰囲気を良くし、「和」を重んじる。「気持ち」や「関係性」を重視する。
欧米人は、「事実」や「意見」を正確に伝えようとする。「自己主張」を重んじ、意見の衝突は当然である。
グローバル化が進み、これらのコミュニケーションギャップを大きく感じるようになる。
特にグローバル社会を育った若者は、日本独自のコミュニケーション文化と欧米文化との間に板挟みとなり、人と人との間、関係性、空気のようなものに困惑しているようだ。
非常に興味深く読める1冊である。

ご機嫌な職場

酒井穣
東洋経済新報社
発売日:2011-08-26

著者のブログが面白いので、この本を手にとってみた。
評価が分かれそうな一冊。

職場内のコミュニケーションを活性化して、明るい職場をつくることは、企業の収益と密接に関係している・・・。

では、明るい職場をつくるには?

にこたえるのが本書である。

<1>今、なぜご機嫌な(明るい)職場が失われているのか?
<2>ご機嫌な(明るい)職場をつくるための理論
<3>      〃      〃   の実践

という3章構成で解説している。

1章、2章は、マズローやマレーなど著名の様々な理論を引用しながら、著者独自の理論を加えており、とても興味深く読めた。

3章は、これらの理論に基づき、どう実践するかを経営者である著者の会社での事例をもとに紹介している。
飲み会や合宿、社内クラブ活動、社内広報など、最近、企業が軽視しがちなことが、実は非常に重要であるとのこと。
非公式なコミュニケーションを増やし、家族的な組織を形成する・・・。
理論に基づくとそうかもしれないが、なんか違和感がある。
多様な価値観、職場コミュニティへの依存が薄れた今、これらは従業員が望むことなのか・・・。

ただ、全体的に職場コミュニティが弱体化しているからこそ、会社のマネジメントとして、「明るい職場」をつくっていくことは他社との差別化要因になる。

また、東日本大震災後、変わっていくであろう日本人の価値観を考えれば、どんなコミュニティが形成されるか、どのコミュニティに所属するかが、改めて問われるのかもしれない。

今が、コミュニティへの考え方が変わる転換点だととらえると、本書の説得力はぐっと増す。

<気になったキーワード>
・コミュニティーで発生する問題の多くは、お互いがコミュニティーに期待することの背景を理解していないことから起こる。
・人々の「つながるニーズ」を職場コミュニティーが独占できなくなった
・「既存のつながり」をどのようにして「新しい世界」に適応させていくか
・対話=自由なムード+真剣な話
・職場コミュニティーを「開発する」という視点が求められている
・仲の良い職場づくりとは、人的ネットワークにおいてハブとなれるキーマンを増やす活動
・愛着の根源を担っているのは、人間に備わっている「親密性の回避」と「見捨てられる不安」の二つの要因
・職場に足りていないのは、上司による「明るい職場」へのコミットメント
・とにかく知り合いを増やすという活動には、一般に想像される以上に意味がある
・縁の強さ=共通する語彙数×合意数×共有体験ファクタ
・共有体験ファクタ=体験の非日常性×体験の意外性×共有達成感


「知識を得たいのなら毎日増やせ。知恵を得たいのなら毎日取り除け。」 ~仕事に効く「断捨離」

ネットからの情報収集、ソーシャルメディアでのネットワーク形成などが当たり前になると、インプット量が莫大になり、私の中で水が溢れたような状態になっていました。

身の回りにあるモノ、コトを整理し、何かを捨てていかないとなと思っていた矢先、最近「断捨離」という言葉をよく聞くなと思い、この本を手に取ってみました~。

やましたひでこ
角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
発売日:2011-05-10

「断捨離」の目的は、ご機嫌な場を創って、ご機嫌なくらしをすること。

そのためには、「今」と「自分」という軸を中心に据え、
「不要」「不適」「不快」と思うものを取り除いていくことが必要。

それらを取り除くには、
・3つに分類する
・原因を究明する
・「7・5・1」の法則で総量を規制する
・「現実逃避型」「過去執着型」「未来不安型」を認識する
・違和感のセンサーに敏感に反応する・・・

これらを意識すれば俯瞰力が磨かれ「断捨離」力がアップするということである。

日常業務で起こり得る問題をこれらにあてはめて解説。
同じことの繰り返しであるし、若干こじつけな部分もあるが、テーマが一貫しており、時代に合致した内容なので興味深く読めた。

孔子の「論語」より
「知識を得たいのなら、毎日増やしていきなさい。知恵を得たいのなら、毎日取り除いていきなさい。」
う~ん。その通りですね~!


ヘアサロン再生 ~崩壊から立ち上がる新しい仕組み~

インパクトのある装丁だが、被災地にあるヘアサロンの復興物語ではない。
ヘアサロン業界が被災地のように崩壊しているという問題提起、再生のための提案である。

画期的な提案があるわけではない。
1章から「身だしなみを整えよう」だから想像がつくと思う。

ヘアサロンの現状の問題点として、
・時代に伴った顧客ニーズの変化に気づいていない(変化に気づいても対応していない)
・スタッフの待遇・雇用環境が悪い
・オーナーの経営知識が低い(数字に弱い)
・過去の栄光を引きずったままの経営者が多い(特に年配オーナー)・・・。

それをふまえた対策として、

・経営者の意識を変える
・「計画生産経営」を取り入れる
・スタッフの雇用環境を引き上げる
・時代にあった消費者ニーズを提供する
・新しいマーケットを開拓する

などをあげ、それぞれ少し踏み込んで提案している。

こういう類の本を手に取るような人は、基本的に勉強熱心であろうから物足りない内容なのかもしれない。
この本を是非読んでもらいたい人は、むしろ、こういう類の本を絶対に手に取らない人。

技術が上手ければ客はついてくる
技術は見て覚えろ
過去の武勇伝ばかり話す
どんぶり勘定で数字など興味がない・・・

こんな感じの人が読むべき本であるが、さて。。。

著者:小俣 洋市
発行:株式会社 ハートサービス
定価:2480円


コミュニケーションの行き違いはどこから? ~象の鼻としっぽ~

細谷 功
梧桐書院
発売日:2010-10-21

「なぜコミュニケーションギャップが起こるのか」が書かれている。
具体的な解決方法までは言及していない。
各人がこれらの起こる理由について認識しておけば、それだけでも予防できるということまでである。

なんとなく日常のコミュニケーションのなかで感じていること、
「ああ、なるほど。そうだよな~」
とうなずける部分が多い。
動物の「象」を例に図表を多く使いながら、分かりやすくまとめてあるので、すらすらと読めて面白かった。
この内容が念頭にあればコミュニケーションの行き違いにいらいらすることも少なくなるのでは・・・。


女性のこころをつかむマーケティング

ブリジット・ブレナン
海と月社
発売日:2010-06-29

男性と女性では、購買へいたるまでの思考回路が全く違うということを深く理解できる一冊。

購買の意思決定権を持つのは女性である場合が多いのに、セールストークやマーケティング手法が男性向けになっており、機会損失のケースが良く見受けられる。

では、女性に向けてどんな商品をどういう風にアピールしていくべきか・・?

男性はこう考えるが、女性はこう考えるという比較で話しが進むので納得しやすい。

感覚的で、使用場面を想像し、共感やつながりを求め、購買プロセスを大事にし、評価や評判を気にする・・・。
自分を大事に扱ってほしい・・・。

こんな女性の気持ちをつかむには・・・?

特に、最終消費者を相手にする小売・サービス業の従事者・経営者は必読である。